「ササニシキ」は、昭和38年に宮城県古川農業試験場にて誕生しました。父親「ササシグレ」と母親「ハツニシキ」の両方の名前から、「ササニシキ」と名付けられました。「ササニシキ」は、その栽培の難しさから、現在では、宮城県内での作付が1割と、たいへん希少な品種となっております。「ササニシキ」は粘り気が少なく、口に入れるとほどけていくような食感で、酢飯との相性が抜群。寿司職人の方々からは「シャリと言ったらササニシキ」と根強い支持があります。あっさりとした食感と、やわらかな口当たりが特徴で、和食はもちろん、お寿司、おにぎりなど多くのお料理に合わせやすいお米です。
今から30年ほど前…。「新潟のコシヒカリ」か「宮城のササニシキ」が、「日本一美味しいお米」と言われていた時代がありました。しかし、「ササニシキ」は病気に弱く栽培が難しいため、生産量の確保が難しく、作付を行う生産者が減っていきました。平成3年の「ひとめぼれ」が誕生、平成5年の冷害により、病気に弱く作付けが難しい「ササニシキ」は、市場から姿を消していったのです。今では、米市場の約1%しか出回っておりません。 本来、日本人が食べていたお米は、「ササニシキ」のようなうるち米系のお米だったと思われ、「ササニシキ」が本来のジャポニカ米の性質に近いお米ではないかと考えられます。今、「和食」の世界文化遺産の登録とともに、本来の日本の食文化が見直されつつあります。「和食に合う日本一美味しいササニシキを復活させたい」という、生産者の熱い想いを商品化し、誕生したのが「復活ササニシキ」です。
美味しいお米を作るために重要な、地形、気候、そして土。「宮城米」の産地として知られる「宮城県登米市」は、平野広がる地域で、豊かな耕土、清らかな水が米づくりに適しています。「宮城県登米市」は「宮城県」の北東部に位置し、市のほぼ中央を迫川、東側を北上川が貫流し、肥沃な登米耕土を形成しています。内陸性気候で降雪が少なく、東北地方の中でも大変穏やかな気候です。また、ラムサール条約指定登録湿地の伊豆沼・内沼は、白鳥や雁などの渡り鳥が訪れる「水の里」でもあります。豊富な水資源と、肥沃な耕土に恵まれた「宮城県登米市」は、環境にやさしい米づくり「環境保全米」の発祥の地でもあり、生産面積は管内の9割以上を占めており、県内ナンバー1の取り組みとなっています。
近頃店頭でよく見かける、「特別栽培米」ですが、どんなお米かご存知ですか?「特別栽培米」とは、一般的な栽培方法(慣行栽培)と比較して「栽培時に使用する農薬や化学肥料の使用量を半分以下に減らしてつくったお米」のことを指します。地域の土や水、生き物を守り、育もう、田んぼの環境をよくしていこうという気持ち~環境にやさしいお米づくりが始まっていることから、「環境保全米」とも呼ばれています。